大薗漬物店からのご挨拶
日本で最初に国立公園となった霧島連山の高千穂の峰を望む自然豊かな都城盆地。
その霧島山系の伏流水も豊富な清らかな水と、肥沃な大地の中で、当社の契約農家の方々が一年を通し丹念に育てあげた高菜やらっきょう、大根を、最も美味しい時期に収穫し、新鮮な状態のまま、南九州で古くから伝わる製法で漬け込み熟成させております。
もともとのお野菜の素材が持つ風味を生かしながら、食品添加物はできる限り控えて味付けしております。
私たち大薗漬物店は、これからも変わらず、南九州ですくすくと元気に育った新鮮な野菜を使い、お客様の健康的な食生活のお役に立てるお漬物を作り続けてゆきたいと心がけております。
「食材・旬」の追求と地元へのこだわり
旬のお野菜は、そのお野菜が自然に育ちやすい季節の中で育つため、虫も付きにくく、栄養価も高く、美味しいお野菜が育ちます。
また、お漬物の原料となるお野菜は、私たちの目の届く土地(都城圏内)のお野菜しか使用しません。
なぜなら、鮮度を大切にし、どのような土地でどのように栽培されているか、私たちの目で確かめたお野菜を使い、確かなものを作り続けたいからなのです。
高菜(たかな)
アブラナ科の一種カラシナの変種といわれており、平安時代から食べられていた記録もあるという高菜。
その独特の風味と味わいは、ご飯やラーメンなどに非常に相性が良く、唐辛子を効かせた辛し高菜や、ごま高菜、高菜の油炒めなど、最高のご飯のお供として九州では愛されています。
また、大薗漬物店の高菜の油炒めは、旨みの濃い、九州ならではの甘辛い味付けで、ご飯が何倍でも進んでしまう美味しさで大人気です。
さらに、高菜は、βカロテンやビタミンC、ビタミンB、カリウム、葉酸など豊富な栄養素が含まれています。
都城盆地ならではの、真冬の霜や霧島おろしにさらされて柔らかく肉厚の高菜で美味しい高菜漬けが作られます。
辣韮(らっきょう)
鳥取砂丘などが有名な産地として知られていますが、南九州の都城盆地周辺も良質ならっきょうの生産地として、多くのらっきょうが栽培されています。
らっきょうは、甘酢漬けやピリ辛付け、またはしょうゆ漬けなどで食べられますが、らっきょう特有の香りの成分は硫化アリルの一種でアリシンという物質です。このアリシンは、疲労回復や滋養強壮によいといわれています。
カレーのつけあわせによく添えられるらっきょうですが、らっきょうの香り成分には食欲増進効果もあるといわれています。
当店の、らっきょう漬けは、まず地元の契約農家さんが、初秋の9月に準備した畑に、玉のようならっきょうを一粒一粒ずつ定植し、その後、真冬の寒風「霧島おろし」にあたって美味しさを増したらっきょうを、らっきょうの旬である、6月に収穫して、大薗漬物店の職人が長年の経験でおいしい「らっきょう漬け」に仕上げています。
大根(だいこん)
大根は、広く一般的に食べられている野菜の一つですが、春の七草の一つ「すずしろ」は実は大根のことなのです。
また、大根の産地では北海道や千葉県も多いのですが、宮崎県や鹿児島県などの南九州は上位5番に入るほど、大根の出荷量が多いのです。
そんな南九州で沢山取れる新鮮な大根を使って、当店の「たくあん」は作られています。
契約農家さんが丹精込めて育てた、良質の大根を、一番美味しい旬の時期である冬の期間に収穫し、一本一本愛情を込めて塩と米ぬかだけで漬け込み熟成させて作っています。
大薗漬物店のお漬物
原料のお野菜を作る地元の農家の方、また長年の経験を培った当店の漬物職人の手によって、美味しい南九州のお漬物が作られています。
創業から半世紀以上経ち、これからも伝統の製法を大切にし、地元の新鮮な原料野菜にこだわり、消費者の皆様の健康的な食生活のお役に立てるようなお漬物を作り続けてゆきます。